88

８ 、∞ 、八

８ 、∞ 、八

国内で1つ１つ手作業で仕上げ、機能性とデザイン性を兼備した

ジャパンメイドのスタンダードBAG「88」。

長い月日と時間をかけ試行錯誤を繰り返し辿りついた、

SRチーム自信作。

特に思い入れが深く力を注いだ今回のプロダクト。

発売に至るまでの、制作秘話とこだわりをご紹介いたします。

SRでは初の試みとなるビックサイズのBAG。

オフィスBAGやスクールBAGとしても活躍する様な

ハイスタンダードなジャパンメイドBAGを皆様に

届けたいという想いから規格が始動しました。

先ずはじめにこだわったのは、国内生産。

高い縫製技術が求められるデザインだった為、

国内のレザーアトリエさん一択で進行を決めました。

実際に千葉県内のアトリエさんに足を運び、

今回のプロダクトについて相談。

特殊なフォルムとデザイン、さらにこだわりをかなり詰め込んだので、

アトリエさんの第一声は、「進行は難しいと思う」という一言でした。

BAGの生産というのは、バターンの他に　

「金型」を作成する工程が必要で、

1商品開発するのに大きなコストと手間がかかります(トートやエコバッグは例外)。

だからこそ、アトリエさん側も取捨選択をしなければならず、

少しでも数量が多く、

効率の良い商品開発を選んでいかないと

働いている方々の生活を賄うことができなくなるのです。

通常私共の規模であれば、

有り型と呼ばれる既に開発された形を使い、

名前を入れたり色を変えたりする、

いわゆる別注的な生産方法が主流となります。

衣類の紙のパターンを見たこととがある方は多いと思いますが、

鞄の金型を見たことがあるという方は少ないのでは無いでしょうか??

それだけ、鞄をオリジナルで開発をするというのはハードルが高く、

その背景を目にすることは稀なことなのです。

ですので、私達のブランド規模で「やりたいことをやる」というのは、

BAGの世界ですと非常に難しい事ですし「進行が難しい」

という言葉に返す言葉もありませんでした。

それでも諦める訳にはいかない。

ここで諦めたら、これからの商品開発においても、

妥協点を見つけては世の中の「やれる事」に流されていく。

そんな商品をずっと発信していくのか??

そもそも、そんなに簡単に諦めがつくようなプロダクトを

届けようとしていたのか???

そんな強い想いが、

いつの間にか私の頭を深く下げさせていました。

そんな無鉄砲な想いが少しだけ伝わったのか、

アトリエさんは諦めたように「協力するよ」と、、。

その時の私の喜びに満ちた表情は、

今思い出しても恥ずかしいほどです。

そして、すぐにサンプル作成はスタートしました。

先ずはフォルムやデザインの綿密な確認から始まり、

皮の種類やカラー、刺繍糸の選定。

金具や裏地の素材、ブランド刻印まで

細部にわたり事細かに打ち合わせ。

そして上がったファーストサンプル。

フォルムや縫製の美しさは本当に見事で、脱帽しました。

ただ、もう少しデザインのひねりと

細部のディティールの調整、使いやすさが欲しい。

大幅にハンドルデザインと仕様を変更。

今思い返すとファーストサンプルの時点で

完成された状態だったので

かなり無理を言ったと思います。

それも、BAGを持ってくださるお客様を想像して

絶対に妥協したくないと、

SRチーム全員心を鬼にしてプロダクトに挑みました。

そこから何度かサンプルをあげ、やっとの思いで完成。

制作までの過程や、チームと工場や職人さんたちの想いを全て

詰め込んだバッグ。

本当に胸が熱くなりました。

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